2020.07.28

マスクをしていると起こる頭痛

20代、女性。会社員の方の症例です。

社会人になってから慢性的な肩こりでお悩みでしたが、４月から部署が移動しこれまで以上にデスクワークの時間が増えました。

これによりいっそう肩こりが悪化し、最近はマスクをつけると頭痛までするようになってきました。

ニシノスタイルへは、会社の人の紹介でやってきました。

来院時の症状

・首と肩のこりがひどい。

・マスクをしていると頭痛が出る。

・特にこめかみの辺りが締め付けられるような痛みがある。

施術後の経過

首肩まわりの筋肉の触診では、頭のつけ根と肩甲骨の内側がひどくこっており、押すと強い痛みが出た。

首の関節の動きも悪く、特に上部頚椎に側方への変位がみられた。

また、こめかみ周囲の筋肉（側頭筋）や首の前の筋肉（胸鎖乳突筋）も張っており、これらの筋肉の緊張が頭痛を悪化させていると思われた。

施術ではまず、首肩周りの筋肉に対して筋膜リリースを行い、頚椎の変位を正すように矯正を加えた。

その後、側頭筋、顎関節の筋肉、胸鎖乳突筋に対しても筋膜リリースを行った。

一回目の施術で、痛みは８割ほど軽減。普段マスクを付けていても、頭痛がする頻度も低下した。現在、継続治療中。

コメント

マスクを着用することで頭痛が引き起こされる事があります。

これはマスクをすることで、自分の吐いた息をすぐ吸うことになるため十分な酸素が吸えないことや体温が上昇することも関係しますが、マスクのゴムが持続的に耳に負担をかけることも大きな要因です。

耳に持続的な負担がかかった結果、緊張が側頭筋や顎の筋肉に伝わり、最終的に胸鎖乳突筋まで凝ってくることになります。

特に普段から首肩まわりに張りのある方は注意が必要です。

似たような症状でお困りの方は、一度ご相談ください。